Making Things日記

神戸を中心にハンドメイドの靴作りで活動する作家の集まりです。
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# 蜜月の関係(続)
JUGEMテーマ:ハンドメイド 靴




初のシリーズモノです。

続編はつまらないと言われていますが、そうならないように・・・



さて、先日一作目をブログへ書き込みした際、友人から

「知人にハサミ職人が居るから紹介するよ」

との朗報を頂き、コンタクトをとってオオモリユウスケ氏と訪問して参りました。


ところは神戸から北西部に位置する小野市。

小野は金物の町として有名で、包丁はもちろんの事、鋏や鎌を職人が今でも

手作りで作っており、そちらで四代に渡って鋏を製造されている、


「多鹿治夫鋏製作所」


工房とイメージして行ったのですが、実際には大型から小型の機械類が

所狭しと並ぶ工場のようでした。









ただ、職人は三代目と四代目の多鹿氏親子のみで、三代目がかなり機械好きの

ようでほとんどが自作、もしくは改造された年代物ばかりで、


「息子にはこの機械類を使って、好きなモン作ったらいいと言っとるんです」


とおっしゃっていた姿がまぶしかった・・・

金物業界も後継者不足で、鋏製造業社として次の後継者がいるのは

ココだけらしく、そんな四代目に手塩にかけて作った自慢の機械類と、

先代から受け継いできた鋏製造の技と伝統を引き継ぐまでは引退出来ない、

と言わんばかりでした。

この事情は靴業界、さらにはどの製造業も同じなんだと

身を抓まれる思いが致しました。





























そんな熱い思いと、研鑽を重ねた技術による刃物は、やはり市販のそれとは

一線を画しており、「まだ研究段階」という革包丁を今回はご厚意で譲って頂きました。

しかし、研究段階といっても抜群の切れ味を誇っており、カーボン等の含有率がちまたに

流れている革包丁よりも、数段多いなど材質の面でもかなり吟味されているようです。

ただ、これもまだ実際に使われていないようなので、改良を加える為に感想を聞かせて

欲しいと、貴重なモニターになれる事をありがたく思う。














これからの製造業の在り方で難題はたくさんあり、憂慮すべき事はどんどん

増えていくと思いますが、モノヅクリの尊さを改めて実感し、そして四代目が

同世代という事もあり、同じ製造業に身を置く人間として、何だか心が

あたたかくなりました。






今回はコラムのようになってしまいましたが、日々の出来事はこうして

書き込むモノですね。まさかこのようなカタチで数珠つなぎが続くとは・・・

このままわらしべ長者のように、豪邸へとつながっていけばいいのですが(笑)




次の特ダネ求む!



















神戸ハンドメイドシューズ
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# 蜜月の関係
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先日とある方のご紹介で、天然砥石を試し研ぎさせて頂けてから購入出来る

お店に行って参りました。


靴作りに於いて、刃物はとても重要なツールで、特に底回り(中底の加工や、

本底、ヒール回りの切りまわし)の作業の時に革包丁はとても重宝致します。

切れない革包丁程怪我をしやすく、かつ作業効率が悪くなるので、工具の中でも

特に革包丁には神経を使いますし、頻繁に研ぎます。











それ程重要なツールである革包丁ですが、包丁同様に重きを置かなければ

ならないのが砥石。

人造の合成砥石でも十分な切れ味を保証してくれますが、さらに高い切れ味を

求めた時に行きつくのが天然砥石。

人造砥石に比べ、刃付きがよく切れ味が持続しますし、鋼との相性もありますが

なんといっても抜群の切れ味を誇る。


そのような様々な利点から、天然砥石に対してアンテナを張っておりましたら、

巡り合わせといいますか、ひょんなところで興味深い情報を教えて頂けました。



砥取家 http://toishi.jp/



京都の亀岡の方で、130年に渡って天然砥石を採掘されてきた老舗で、天然砥石と

聞くとどうしても高価なイメージがつきまといますが、こちらの砥取家さんで扱われている

コッパという商品は、その名の通りサイズもアソートで欠けもあったりしますが、

その分かなりお求め易くなっております。


しかし、天然砥石ならなんでもかんでも良いかというと、そうではありません。

先程も申しましたように鋼との相性が重要で、大工の父から譲り受けた天然砥石

を以前から使用しておりましたが、革包丁との相性がイマイチ合わず、やはりカンナ

と革包丁とでは鋼の種類が違うのか、いくら研いでもそこまでの切れ味を導き出す

事が出来ませんでした。



高橋徳商店 http://www.takahashitoku.com/about-us.html



コチラの高橋徳商店さんでは、そんな問題を解決して下さる為に、

砥取家さんの砥石をなんと試し研ぎさせて頂けるのです↑




高橋徳商店さんの本業は京友禅を手染めで作られており、京都市内でも

最大規模を誇るとても格式高いお店。

壁のポートレートには、若かりし頃の皇太子様来店時のお写真が・・・

しかしご主人はとてもきさくでフレンドリーな方ですので、天然砥石や友禅染めに

興味がある方は是非立ち寄って頂きたい。











購入した丸尾山蔵砥の黄色巣板

かなり念入りに試し研ぎをしたので、ラベルが消えかかってしまっている。











包丁で切り回しただけのコバ面が、繊維が微密になり光沢を放っております。



鋼と砥石の蜜月の関係を知る事で、世界に誇る日本の伝統工芸の奥深さを

垣間見ました。


次は三木の鍛冶屋で革包丁でも作って頂こうかな(^O^)/











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# Shoes Next!Fes 2011 後 空堀
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昨日、今日と駆け足のように過ぎてしまった空堀でのイベント。

たくさんの方にお越し頂け大変ありがたく思います。


初回という事もあり、色々な部分で反省すべき点がありましたが、

空堀の街にマップを持って、楽しそうに散策する人がたくさん

いらっしゃったのを見て、ひとまずは一定の成果があったのではないかと思う。


今回のイベントへの出展者は、大半が顔見知りではあったのだが、

なかには初見の方も数組いらっしゃったので、ご挨拶出来て良かったと

思います。ただ、時間的な制約があり、打ち上げも出来なかったので

出展者全員が一同に会すという機会が設けられなかったのが、とても

残念で仕方ない。


駆け足で回ったので、写真もちゃんと撮れず一部しかご紹介出来ませんが・・・

やはり良いキャメラが必要です↓










Shoe Scape 萩原氏







小林製靴







tatangelo



2日間と短かくあっという間に終わってしまい、もう1日くらいあって

欲しかったですが、それは次回開催される事を期待して。

ご来店頂いた方々、協力して下さった店舗のみなさま、企画運営を

行って下さったShoe Nextのみなさまありがとうございました。















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# ドラフト
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ここ2,3日急に冷え込んで参りまして、暖房器具や毛布の準備

をしたり、いそいそと冬服を出してきて本格的に装いを楽しめる

時期になりました。

そんな季節の移り変わりに心がザワついているのか、定期的に自分の

中で燃え上がる「工房の改造熱」・・・

工房を開設してもうすぐ2年ですが、作業台や什器や小物など、

まだまだ未完成。だから工房の備品類は気に入った物が見付かれば、

少しづつ買い足して、少しづつ改造していっている。


そこで今日は最近のリニューアルをお披露目したいと思います。

まずは工具類の改造。

僕は元来乾燥肌で、手汗をほとんどかかない。よって工具類も5年程使い込んで

いるが、全く年季が入ってこず

「いつまで経ってもルーキーみたいで、ちっとも円熟味を増してこないなあ」

と気にはなっていた。

そこで禁じ手であるアンティーク加工をしてしまった。

※自分のなかのルールで、自然な経年変化をポリシーに掲げているので、

加工は少しズルをした気分になってしまう(笑)








右側がフランスのアンティークの工具で、左側が今回加工した日本の工具。

日本の工具類は鏝部分の首が長く使いにくいので、ヨーロッパの工具を

見習って首部分は全て短くカットしてある。

これで、今後少し風格が出て来るのではないだろうか↑


来年はタイトル争いに絡んできそうですなあ(笑)



それと、もう一件。

工房用の作業台で、今使っているデスクがなんとも安定性が悪く

使いにくかったので、土台のシッカリした作業台を探していた。

そこで入手したのが、昭和初期に使われていたSINGER社のミシン台。













鋳物の脚なので安定感は抜群↑

これに後は雰囲気のある天板と入れ替えれば、未来の四番候補の

イッチョあがり!


目指すところは生え抜きの育成球団。まずはセンターラインをシッカリさせ

なければ!


と、妄想を膨らませ。未来の構想を描きながら一人ニヤニヤと

ほくそ笑んでしまいます。

















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# Vintage
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家具や洋服ではヴィンテージは数多く存在しているが、

靴に関してはヴィンテージと位置付けられる代物に、

なかなかお目にかかれない。

気に入った靴は、履かなくなってもなかなか手放さなかったりします。

しかもそれがビスポークの誂え靴となれば尚の事です。 









これは1964年に閉店したロンドンの注文靴店「PEAL&Co」のヴィンテージシューズ。

サイズとフォルムからいって婦人物なのだろう。

革の油が抜けきっているので、正体は不明だが黒の部分はパテントかラムか?

それとカーキスエードのコンビがとてもスタイリッシュで、当時はこのブーツを

履いて淑女がロンドンの街を闊歩していたのだろう。














婦人物だが底付けの作りは勿論ハンドソーンウェルテッドで、

ウエストをグイっと絞ったヴェヴェルドウエスト仕様。









しかも出し縫いのピッチがとても細かい。














筒部分のライニングはコットンを使い、足当たりを考慮されている。








昔は手製が当たり前の時代で、職人が自分の実力を誇示する為に

技術を出し惜しむ事なく、ふんだんにその一足に盛り込む。

それが機械化によってドンドン淘汰されていった訳だが、

今時を経て当時の職人の息吹を感じ取れると、

「この時代に生きてみたかったなあ。」

と、切なさを抱いてしまう。



自分が作った靴も、履き手に愛されこうして時代を経ても残されるような

一足になるよう、作り手として頑張らねばと思わされました。















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# 積み重ねること
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先日納品させて頂きましたC様の2足目。

製法や作りの部分はベースのモデルを踏襲しつつ、デザインを

変更したオーダーでした。

デザインはトラッドシューズの定番「ペニーローファー」で、ナチュラル

な革をチョイスされたので、甘くクラフト感ぽくならないように

その辺りに気を遣いました。


















マニッシュなデザインのレディースシューズは、あまり作った事が

なかったので作りながらサジ加減を調整していたのですが・・・

徐々にイメージがハッキリとしてきて。


なるほど、ココに落とし込むイメージか。


と、教えて頂けました。
















C様にもいたく気に入って頂けて、作る前からこの着地点が

見えていらっしゃったのか、さすがです。

















オーダーも積み重ねると、よりその方の個性をつかみ取れて、

疎通もはかりやすくなります。

C様いつも色々とありがとうございます。

これからも宜しくお願いします。




ここで少し、誂えについてあとがきを。




誂え品に馴染みのない方は、いきつけの美容室に置き換えて頂ければ

分かり易いのではないでしょうか?

例えば美容室に一見で行った際に、いきなり自分の好みバッチリに

仕上げてくれる美容室はなかなかないと思います。

それは技術うんぬんもさる事ながら、客との好みの志向性やフィーリング

といった、相性の部分も多いに関係するからだと思います。


最初行った時は

「う〜ん。なんだか違うなあ。でも好みは理解してくれてそうだし、

また次回のお試しだな。」

そんな作業を何度か重ねるウチに、徐々に自分のイメージ通りに仕上がるようになる。



そういう関係を築けた美容室は、なかなか変えられないですよね。

誂え品屋というのも、そういうモノだと解釈して頂ければ分かり易いと思います。



私の知り合いにも、半年に一度髪を切りに

東京からわざわ帰阪する友人が居ます(笑)




使い手と作り手の思いの積み重ねにより出来あがるモノ。


とかくコンビニエントなモノが溢れるこの時代に、

こういうモノもあっていいんじゃないでしょうか。




















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# 雑誌掲載
 



SHOE&SEWNからのお知らせです。




エルマガジン社発行


Richer(リシェ)



「阪神間生まれのいいもの」のコーナーに掲載されました。



個人的には今号には知人の掲載がオンパレードで、



なんだか巡り合わせを感じてしまいました。



ぜひご覧下さい。





















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# 誂えベルト
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私が元々靴作りを志すきっかけになったのは、無類の服好きだった

事が発端です。


ファッションに目覚めたのは中学生の頃。

学年内には必ずいた、ちょっと不良でカッコつけのグループ。

誰がカッコイイかアンケートでは、総じてそのグループのメンバーが

上位に名を連ねる。

そんなイケてる連中をハタから、

「なんだよ、ただの不良じゃん。」

といきがりながらも憧れを抱いていた。


彼らは注目を集める為に、人とは違った事を意識していたし、

同時にオシャレにも敏感で、学年内のファッションリーダーでもあった。


そんな彼らに悔しいながらも憧れを抱いていた当時の私は、少しでも

彼らより目立ってやろうと、貪欲にファッションを勉強した。


スタイルをよく見せる為には、トップスはジャストでボトムはワイドなAラインが

良いとか。

全身のカラーコーディネートは3色以内にまとめるとか。

もちろん。「オシャレは足元から」その格言通り、靴には当時からかなりこだわって

いた。


そんな、自分を華やかに見せる事、彩る事、良く見せようとする若々しい気持ちは、

大人になると日々の忙しさや様々な事情からうすれていき、そして老いていく。


いくら年齢を重ねて白髪が交じっていてシワだらけでも、自分を華やかに見せよう

としたり、良く見せようと意識している人は若々しくカッコイイ!

若く見せようとする事と、若々しくいる事は全く別物だ。












先日納品させて頂いたベルト






私もそんな年齢の重ね方をして、サラっとオーストリッチのベルトなんか腰に巻いて

みたいな。と思わせるご注文でした。














神戸
ビスポーク・プレタポルテ
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# 展示什器
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サンプルもカタログも揃い、ようやくゴールが見えてきた。

かなりバタバタです。単独での東京での展示会は初めてですし、

最初はこんなモンでしょう(笑)


最後に什器の手配を。

友人の家具職人MouのK氏にまたまたワガママを聞いて貰い

展示用什器を製作する。毎度助かります。














なんだこれ?虫喰い?

て画像だけを見れば思いますが、実物はなかなかエイジングの効いた

インダストリアルな雰囲気がして、ウチの靴が生えそうな天板。









これにも天板をつけて会場での作業台として活用させて頂きます。

Mouさん忙しい中いつもありがとうございます。

双方落ち着いたらお食事ご馳走させて下さい↑



あとは展示会での成功を祈るばかり。

不安と期待が入り混じるが、今回は震災後しばらく落ち着いてから初めての

大きなイベント。

現状の日本のアパレル市場の動向を見定めるにも良い機会に

なりそうで。現在の自分の立ち位置、方向性を確認する大切な場になりそうです。



次への布石となる、色々な意味での収穫がたくさんあればと思います。













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# チンチラブーティ
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最近お手伝いに行かせて頂いております、友人の靴教室

COCO hand work shoesさん

本町の靭公園近くのビルにひっそりと佇む靴工房で、生徒さん一人一人の

思いに添った靴を作る事が出来、みなさんユッタリと楽しそうに靴作りをされております。






 




こちらは生徒さんの力作。

ブーツにチンチラの毛を着脱式のカバーとして取りつける事が出来ます。

チンチラの毛と、グレーとイエローのアッパーのコントラストがとてもまとまって

いて、2足目とは思えない完成度ですね。

これから北欧に旅立たれるので、その良いお供になってくれそうです。





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